編集後記・追記

プロジェクトFUKUSHIMA!について遠藤ミチロウさんに取材し、大友良英さんにフォローまでされ、いまさらながら、この夏、福島へゆくことはやめようと思います。
プロジェクトFUKUSHIMA!開催に当たって、不勉強なわたしが汚染地域や放射線の影響についてほんのすこし勉強しました。わたしは将来子供を産みたいという強い気持ちがあるので、それに差し障りのあることは少しでもやはり避けようと思いました。
プロジェクトFUKUSHIMA!の開催によって、自分はさまざまなことを考えさせられたし、このようなイベントが行われるということは本当に奇特なことで、この機会にいまの福島を目にし、人々の暮らし、景色、そういったものを見たい、と強く思ったし、その気持ちは変わりません。
プロジェクトFUKUSHIMA!は包括的に様々な意見を含みながら、今後も継続してゆくイベントとして重要なものとなると思います。決してただ「がんばろう」というだけではなく、そうして行うことには確かな意義があります。
わたしの雑誌としては、賛同の意としてほんの少しですがカンパもさせていただきました。
今回の「なまいき」創刊号「震災後を生きる」遠藤ミチロウさんインタビューは、プロジェクトFUKUSHIMAにゆきたいひと、それについて考えている人、興味のある人、みなさんに手にとってもらって、考えてもらえればと思っています。
今回のフェスティバルは動画配信をするというお話もあるようなので、わたしは、現地にゆくというかたちではなく、プロジェクトFUKUSHIMA!を見届けようと思います。もちろん、DIY FUKUSHIMAで楽曲の購入もさせていただきました。
正直、東京という土地にいて、突然の雨に降られて濡れたり、水道水を飲んだりして生きてゆくことも、わたしはこわいです。わたしのからだはどうなるのだろう、といつも思っています。原発問題のことはいくら読んでもさっぱりわからないし、収束にいつまでかかるのかもわかりません。
こんな世界の終わりのような世界のなかで、それぞれの生活をどのように営んでいくか。そういったことを考えてもらいたいと思い、特集タイトルは「震災後を生きる」としました。
わたしはあたまがよくないです。シンプルなことしかわからないし、難しいことは考えたくないです。それでもこれは、無視できない問題です。震災自体によって一度寸断された文化と生活が、どのようなかたちで回復したか。機能したか。雑誌によって、そういったサンプルが示せれば、と思います。
あと一週間ほどで雑誌は刷り上がってきます。不出来な部分は多々ありますが、たくさんのひとに読んでほしいと思います。

Twitterに投稿した、編集後記に書ききれなかった部分をこちらに転載しました。このような思いで雑誌を作っています。
都内の書店以外でも、通販というかたちで販売を行いたいのには、ほんとうに広くいろいろなひとに感じてもらえるところがあればと思うからです。
通販での販売について詳しくは近々掲載いたしますので、しばらくお待ちください。